#24 MOOD 2024  December

2024.12.20

A.D.M.J.のカタログのスタイリングも手掛ける人気スタイリストである谷藤知可子さん。

谷藤さんに気になるバッグをひとつピックアップしていただき、そのバッグに合わせた

おすすめコーディネートをご提案いただく人気企画です。ぜひおしゃれの参考にしてみてください。

新旧とりまぜたお気に入りのアイテムをワンランクアップしてくれる素敵なバッグ

今回ご紹介させていただくバッグは「カルヴィボストンS」。

カラー名は〝FANGO〟。イタリア語で〝泥〟の意味。

A.D.M.J.のネーミングのセンスが光りますね。

グレイッシュなベージュ、ガラス加工の美しい艶が目を惹く上品なバッグです。

実は、最近私が個人的に気になるカラーが、グレイッシュなベージュ。

こういうカラーは、トープ系とも言われるようですが、

バッグ、ウォレットなどのレザーアイテムでは、トレンドから定番になりつつあるカラーだと思います。

決して、目立つ強いカラーではない、上品でコーディネートしやすい色合いに、魅力を感じる人が多いのでは?

新しいバッグを購入する時にどうしても無難なカラーである黒や茶系を選んでしまいがちな方に(私も!)

その選択肢のひとつとして是非加えていただきたいカラーです。

スクエアのミニボストンタイプで、底部までファスナーを下ろせるように配慮されたデザイン。

バッグから荷物を取り出しやすく、小さめサイズながら収納力があるのもうれしいポイントです。

「カルヴィボストンS」FANGO/¥121,000

カジュアルなヴィンテージ風ムートンコートと合わせた2つのコーデ

① ボータートップスをプラスしたきちんと感ある上級カジュアル

スタイリストが主催するフリーマーケットに、数年にわたり、皆勤賞レベルで参加しています。

誰かにとっては不要になったものが、誰かにとっては素敵なものになる。

そんなものの循環はまさにエコ。

そして、断捨離気分で参加しているのに、ついつい何か購入してしまう。

巡り会ったのだから、しょうがない。。。笑

前回は、こちらのムートンコートを購入。

ジャストなサイズ感がヴィンテージ風のこのムートン。

うれしくて寒くなってからはほぼ毎日のように着ています。

コーディネートは、いつもデニムにスニーカー、トップスは適当な感じで。笑

〝カジュアルです!〟を絵に描いたようなコーディネートです。

今回、こちらのバッグをご紹介させていただくにあたり

まず、このマンネリコーディネートを打破しようと考えました。

例えば、お友達とのお出かけには、リラックスムードがありながら、

きちんと上級カジュアルを目指したいので…

いつも選んでしまうデニムをベージュのパンツに変えて。

ボーダーのトップスにを合わせたきれいめカジュアルに。

靴をグリーンで遊べるのは、このバッグの〝FANGO〟カラーだから。

さりげないバッグの色合いがおしゃれ上級者にも見せてくれます。

グレイッシュなベージュである〝FANGO〟、ガラス加工の上品な艶は

意外にもムートンとの相性がとてもよく、スタイリングをワンランクアップしてくれたように思います。

② 首周りにパールをあしらった同系色ニットを合わせた華やかコーデ

先ほどのコーデとは、トップスと足元をチェンジしました。

カジュアルなムートンコートが、ガラス加工の上品な艶感のバッグとニットのパールによって

きちんと感と華やかな印象がアップした気がします。

コートを脱いで、レストランのテーブルに座った時、

ニットとバッグが同じ色っていうのも素敵ですよね。なんか大人な感じ。

実は、茶系というのは、色味のバリエーションが豊富で案外コーディネートが難しいカラー。

今回は、とても綺麗にまとまったような。私にとっても新鮮です。

たまたまバッグと同系色のこちらのニット、購入したのは随分前のこと。

大好きなブランドのものでずっと大切にしています。

断捨離を心がけると自分の好きなものがよくわかり、今持っている大好きなものをより一層大切にしたくなります。

このニットも、一度首元のパールが取れてしまい、ブランドに相談したら綺麗にお直ししてくださいました。

A.D.M.J.も購入後のフォローがしっかりしていると伺っていますが、そんなところにブランドのフィロソフィを感じます。

「カルヴィボストンS」FANGO/¥121,000

STYLIST:CHIKAKO TANIFUJI
スタイリストとして、ファッション誌や広告を中心に活躍する。
トラッドをベースに、ガーリーとパンクを織り交ぜたスタイリングが得意。
【Instagram】 @chikako_tanifuji