#22 MOOD 2024  October

2024.10.18

A.D.M.J.のカタログのスタイリングも手掛ける人気スタイリストである谷藤知可子さん。

毎月、谷藤さんに気になるバッグをひとつピックアップしていただき、そのバッグに合わせた

おすすめコーディネートをご提案いただく人気企画です。ぜひおしゃれの参考にしてみてください。

高級感のある素材〝オフィサー〟のトートバッグ

今回ご紹介させていただくバッグは、オフィサーガーデントートM。

バッグの名前に付けられた〝オフィサー〟は、イタリアの老舗ファブリックメーカーのファブリックの名前。

高級感があり手触りもなめらかな独特の素材です。

口元の両サイドの金具に別売りストラップを付けられるのも嬉しいポイント。

細部にこだわり抜いたmade in A.D.M.J.のクオリティの高さが凝縮されたトートバッグです。

レザーの服との相性もとてもよい素材〝オフィサー〟。

今回は、私の大切なライダースコートに合わせてみました。

オフィサーガーデントートM / BLACK/SHIKKOKU ¥93,500

ずっと手放せない大好きなライダースコートをベースにした2つのコーデ

① このコート専用になっているクロップドパンツを合わせて

今回のバッグは、トートとしては高級感のある素材でしたので

レザーアイテムとも似合そう!と思い、ライダースコートとコーディネートしてみました。

大きすぎず小さすぎ、ちょうどいいサイズ感で使い勝手もよく

カジュアルはもちろんお仕事スタイルにもフィット。

ハードになりがちなライダースコートも軽快な印象にしてくれます。

スタイリストという職業柄、たくさん服を持っていると思われがちですが、

私に限って言えば、そんなことはありません。

もともと私はどこか気に入らないところが出てくるとすぐに手放してしまうタイプ。

さらにここ数年はスタイリスト仲間のフリーマーケットにも参加していて、ずいぶん断捨離が進みました。

こちらのライダースコートを購入したのは思い出せないぐらいの数十年前。

防寒性がなく、真っ直ぐ腕を上げられないデザイン、

着にくくて、コーディネートはいつもオールブラックになってしまう。。。

だから着る日を選びます。年に数回のレベル。

なのに絶対に手放す気にならない大切なコートです。

なぜ手放せないか?それはとーってもシンプルな理由で

こんまりさん的な言い方だと胸が〝ときめく〟(でしたっけ?)ものだから。

購入したての頃はレザーも硬く、細い袖は腕を曲げると腕の血が止まるー!ぐらいの感覚でした。

今ではずいぶんと柔らかくなり、いわゆる育てた!って感じです。

黒のミニ丈のワンピース、黒の膝丈のタイトスカートと合わせるものが変わり、

ここ数年はこちらの黒のパンツばかり。。。少し残念。。。笑

このパンツも購入したのは数年前です。

今ではこのコートを着る時以外ほとんど活躍していない、かなり細めでクロップド丈のパンツ。

ライダースコートを持っている限りこちらも手放せません。笑

トップスはいつも黒でしたが、今年は気分を変えて白に。

こちらのタートルネックは、ポリエステル100%の素材感にはまり、クルーネック、半袖、長袖と持っています。

新旧取り混ぜたブラック&ホワイトのコーディネート。

なんかスタイリストぽいスタイル?笑

絶対に便利とは言えない、このライダースコート。

もう何年育てても、羽織るような感覚で着れる日が来ないのは知っています。

基本ライダースですから。

ますます年齢を重ねて着やすいものが一番ってことになり、

いつかは着ることが億劫になったりするのでしょうか?

寂しいわ。。。

② 新鮮な発見となったカジュアルダウンコーデ

こちらのブログのテーマは、コーディネートするアイテムをちょっと変えて、少し違うイメージにすること。

ボトムスを変えたいけれど黒だとイメージがあまり変わらない。。。

手持ちのアイテムだと白はデニムしかなくて。。。

そして足元にはスニーカーをプラス。

苦肉の策で合わせてみたら、ちょっといけるかも?笑

こちらのライダースコートがカジュアルにも着られるって発見しました。

いつもオールブラックでコーディネートしていたので、私にとってはとても新鮮です。

この嬉しい発見は、このトートのおかげ。

新しいバッグをどんなコーディネートで持つか?を考えることで

手持ちの洋服でもいつもと違う組み合わせをしてみたりして、

今回のような新しい発見があったり。

こういうことも、おしゃれの楽しさのひとつですよね。

オフィサーガーデントートM / BLACK/SHIKKOKU ¥93,500

STYLIST:CHIKAKO TANIFUJI
スタイリストとして、ファッション誌や広告を中心に活躍する。
トラッドをベースに、ガーリーとパンクを織り交ぜたスタイリングが得意。
【Instagram】 @chikako_tanifuji